ずる賢い人のための億万長者入門
成功者の9割は性格が悪い
きれいごとでは取捨選択できない。応援すべき何かを決めるときは、現実から目をそらしてはいけない。判断基準の参考になる一書。
この本について
| 著者 | 佐野Mykey義仁 |
|---|---|
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2026年3月4日 |
| ページ数 | 496ページ(四六判) |
| 価格 | 2,200円(本体2,000円+税) |
| ISBN | 9784046076038 |
| 構成 | 前編「攻守万能の『超・合理的思考』」(第1〜5章)/後編「全知全能の『投資=経営』思考」(第6〜9章) |
この本を選んだ理由
支援先を選ぶという行為には、避けられない性質がある。どこも真剣にやっている。それでも、出せる金額には限りがある。全部は選べない。
「いい人であること」と「役に立つこと」は、必ずしも重ならない。そこを直視しないまま選ぶと、選んだつもりで選べていない状態になる。この本を選んだのは、そこに正面から踏み込んでいるからだ。
読んで考えたこと
この本の立場ははっきりしている。感情と常識をいったん外し、仕組みそのものを見る。出版社の紹介文でも「常識」と「感情」を捨てることが軸として挙げられている。
これは「冷たくなれ」という主張ではないと受け取っている。むしろ逆で、感情のまま動くと、本当に大事にしたかったものを取りこぼす、という指摘として読める。
寄付に置き換えると分かりやすい。心を動かされた先に出す。それ自体は間違っていない。ただ、心が動く先というのは、たいてい発信がうまいところだ。目立たない場所で、目立たないまま続いている活動は、そもそも視界に入ってこない。
感情を出発点にするのはいい。そこで止まると、届けたかった場所に届かない。判断の基準を、一度自分の言葉にしておく必要がある。このサイトが「使い道を、自分で選ぶ」を掲げているのは、そこに理由がある。
もちろん、全面的に同意する必要はない。合理性を突き詰めた先にある人間観には、距離を感じる人もいるはずだ。それでも、判断を先延ばしにしないための道具としては使える。
「お金の使い道」とのつながり
このサイトで寄付先やクラウドファンディングを載せるとき、見ている点がいくつかある。
活動が続いているか。お金の流れが公開されているか。誰がやっているかが分かるか。派手さではなく、そこを見る。掲載しているのは、いずれも公式サイトで運営主体と活動内容を確認できるところだ。
この本の言い方を借りれば、感情ではなく構造を見る、ということになる。冷たいやり方に見えるかもしれない。ただ、限られた額を本当に必要なところへ届けたいなら、これが一番まっすぐな道だと考えている。
どんな人に向くか
向くと思う人
使い道を自分で決めたい人。何かを選ぶとき、いつも迷って決めきれない人。感情で決めて、あとで違ったと感じた経験がある人。
向かないかもしれない人
挑発的なタイトルや、言い切る書き方が苦手な人。496ページあるので、要点だけ短く知りたい人には向かない。
出版社の紹介ページ
目次や詳しい内容紹介は、出版社の公式ページで確認できます。
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